2019.11.17 12:47渾沌と混沌 ネット上のインタビューで、学生時代にお世話になった和敬塾の話をする機会があった。話は、和敬塾の講演会で我が国最初のノーベル賞受賞者湯川秀樹先生が話された中国の古典「荘子(そうじ)」の中の「渾沌(こんとん)」のことで締めくくった。 これは、「荘子」の「應帝王篇」にある話で、その中身は次の通りである。「南海の帝である儵(しゅく)と、北海の帝である忽(こつ)は、中央の帝である渾沌を訪問した。渾沌は歓迎したので、儵と忽は喜び、お礼をしようと思った。二人は相談した。『人間にはみな七つの穴(原文では「竅」きょう)があって、見たり、聴いたり、食べたり、息したりしている。ところが、渾沌にはそれがない。渾沌に穴をあけてあげよう』そして、一日にひとつずつ穴をあけていった...