2026.06.26 15:00金沢と東京で驚いた場所 東京国立博物館平成館で開催されてきた『特別展「百万石!加賀前田家』は、今月の7日、お蔭様で盛況のうちに閉幕した。前田育徳会として入場者数の目標を設定したわけではないが、私は個人的には、他の展覧会の例からして15万人ほどの方に来場して頂ければ有り難いと思ってきたところ、20万人を超える方々にお運び頂いた。誠にありがたいことと深く感謝している。これには、NHKの「日曜美術館」での良いタイミングの紹介や大河ドラマ「豊臣兄弟」における利家公とお松の方の活躍などから、多くの方々に関心を寄せて頂いたこともあずかって力があったと思っており、私ども前田育徳会とともに主催して頂いた東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社のご尽力と協賛頂いた関係各社のお...
2026.05.26 15:00能登復興と名人戦 今月の7日と8日、和倉温泉の「日本の宿 のと楽」で、第84期将棋名人戦挑戦手合の第3局が藤井聡太名人と挑戦者糸谷哲郎九段の間で行われた。名人戦は、日本将棋連盟、朝日新聞社及び毎日新聞社が主催し、大和証券グループが特別協賛している最も伝統ある棋戦であり、その重要対局が能登で行われたのである。もともと能登は、著名な女流棋士を出している将棋に縁の深い土地である。女王や女流王位等の女流タイトルを合計7期にわたって獲得された後、惜しまれつつ引退された甲斐智美女流五段は七尾市の出身、テレビに棋譜読み上げや聞き手としてよく登場され適切な対応が見事な井道千尋女流二段は珠洲市出身である。このような能登で、災害からの復興を強く願いながらの最高の将棋対局が行われたのは、石...
2026.03.26 15:00前田育徳会100周年 2月26日は、1936年に起こった2・26事件の日として記憶されているが、その10年前の1926年に前田育徳会が設立された日でもある。今年100周年を迎えた前田育徳会は、以下のような歩みで、今日を迎えた。[財団設立の決意]前田家第16代御当主前田利為(としなり)公は、大正15年(1923年)9月1日に発生した関東大震災で多くの文化財が焼失したのを目の当たりにして、前田家伝来の所蔵品を永く保存するため、公益法人の設立を決意された。[財団の名称]財団の名称は「育徳財団」とされた。由来は、藩政期の前田家第5代御当主前田綱紀公が命名された本郷邸の庭園「育徳園」からきている。本郷前田邸のあとを受けた東京大学の通称三四郎池は育徳園心字池が正式名称である。この「育...
2026.01.24 21:00特別展「百万石!加賀前田家」報道発表会 新年おめでとうございます。旧年中は、いろいろお世話になり、本当にありがとうございました。2年前の能登半島地震からの復興は懸命に進められていますが、更なる加速が期待されます。石川県人会としては、そのために力を尽くし、故郷石川の応援団として、また、私ども相互の親睦交流を深め、研鑽を重ねる組織として、努力して参りたいと存じます。本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。 加賀前田家に伝わる美術工芸品、古文書、甲冑類を維持・管理・展観する公益財団法人前田育徳会は.今年の2月26日に満百年の創立日を迎える。これを記念して収蔵品を多くの方々にご高覧頂く構想について、関係各方面といろいろご相談してきたところ、今年の4月14日(月)から6月7日(日)の間、上野の東京...
2025.12.24 15:00ニューヨークでのハーモニー 11月19日から26日まで足かけ8日間、ニューヨーク(NY)に出かけてきた。かの地で金沢のカルチャースクール石心の席主佃優子さんを中心とするグループが Harmony of Japanと題するイベントを開催して、石川県と日本文化の紹介を行ったのに同行したのである。正確には、このイベントは日本棋院石心支部の主催で、日本将棋連盟駒みらい支部が協力、後援には石川県、石川県囲碁協会、日本将棋連盟石川県支部連合会に、石川県人会も加わり、在ニューヨーク総領事館のアドバイスを頂きながら進めたものである。石川県内の多くの企業、団体そして個人の方々から、格別の支援と協賛を頂いたので、このNY開催が可能になった。 イベントの内容は、石川県の紹介、囲碁将棋のワークショップ...
2024.05.23 15:00義太夫勧進帳 3月30日。東京は台東区の浅草神社神楽殿において、公益社団法人石川県観光連盟の主催で、小松市と市内曳山8町が実行団体となって、北陸新幹線金沢以西延伸を記念し、能登半島地震からの復興を応援するため、「義太夫による勧進帳」が上演された。さらに、今月11日が中日の小松お旅祭りでは、材木町曳山の上で、この演目が浅草公演と同じメンバーによって演じられた。両方とも迫力満点の素晴らしい舞台であった。
2024.02.23 15:00東京タワーと定式幕 1月1日の能登半島地震では、亡くなられた方、負傷された方は数多く、また不自由な避難生活を余儀なくされている方々も大勢おられる。哀悼の意を表し、お見舞い申し上げる。早くこの地震禍が克服され、能登半島が力強く復興していくことを強く念ずるものである。加賀地方では、能登の支援とともに、自らの被害にも対処しなければならないが、来月の16日には、北陸新幹線の金沢・敦賀間が開業する。小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふ・敦賀の6駅に待望の新幹線がやってくる。そこで、2月5日の月曜日、北陸新幹線の延伸を広く報ずるとともに、能登半島地震からの復興を祈念して、夕刻から深夜まで、東京タワーを歌舞伎色に輝かせる企画が実施された。世界的照明デザイナーである石井幹子さんの...
2023.11.23 05:49前田家御当主の継承 石川県人会名誉会長の前田利祐氏は、11月6日、米寿の賀を迎えられたのを機に、前田家御当主のお立場を退かれ、御長男前田利宜(としたか)氏が第19代を継承された。この継承の儀式として、11月3日、金沢の尾山神社で、加藤治樹同神社宮司以下多くの神職の方々の御奉仕によって、奉告祭が執行され、引き続き同社の摂社金谷神社でも同じ奉告祭が行なわれた。当日は、空が澄み渡った秋晴れの好日となり、名誉会長御夫妻、前田利宜氏御夫妻とその御令息前田利恭(としゆき)氏が神前に並ばれた。前田土佐守家、本多家、横山家、村井家、前田対馬守家の皆様たち八家の方々も式典に加わられ、私ども前田育徳会や成巽閣の役員等も末席に連なった。その後ご一家は野田山の前田家墓所に参拝され、前田利家公の...
2023.05.25 15:00七尾と小松の歌舞伎名場面 ゴールデンウイーク中の5月5日に発生した能登地震は、生命を失われた方が一人、怪我をされた方もあり、多くの被害が生じた。揺れはその後も、断続的に続いたが、亡くなられた方のご冥福をお祈りし、負傷された方々の速やかなる回復と多くの方々の生活が早く元に戻ることをひたすら祈念している。 さて、「石川県人会の絆」今年の1月号で、日本経済新聞掲載の「見たい歌舞伎の演目」10演目について書いたが、今月、歌舞伎や歴史上の名場面が、七尾と小松の祭礼で、地震に揺れつつも、コロナ明けを祝うように披露された。 まず、七尾の青柏祭では、巨大な3基のデカ山に飾られた3体ずつの大きな人形が、今年も歌舞伎や歴史上の名場面を再現した。実は私は、青柏祭は報道で知るのみで、見たことがない。...
2022.12.20 15:00輪島大会 11月27日、第16回全国石川県人会連合会輪島大会が輪島市で開催された。5年ごとに開いてきた全国大会は、加賀市、金沢市と続いて昨年開催の予定であった。しかし、コロナ禍が収まらないため、昨年は開催を断念して、今年に持ち越したものである。全国石川県人会連合会では、全国と輪島市の両方に実行委員会を設け、前者は輪島市出身の真鍋邦夫石川県人会副会長(会長代行)に、後者は輪島市の中山由紀夫副市長に委員長をお願いした。両委員会は、コロナ感染者が増減を繰り返す中で安全安心な大会を開催するため、多くの課題を克服しつつ準備を進めた。そして、当日。名誉会長の前田利祐御夫妻以下、全国各地の県人や関係者、海外からはブラジル、マナオス、アルゼンチン、ハワイおよびプラハの各県人会...
2022.11.25 15:001000人の集いと尾山神社奉賛 10月28日の夕刻、東京目白の椿山荘で第13回目の「いしかわ県人祭in東京」が開催された。初回の県人祭は14年前に開かれているので、本来は今年15回目となるところ、令和2年と3年は、コロナ禍のため開催を見送らざるを得なかった。かくして、足踏みの後の13回目ではあったが、実に楽しい集まりとなった。これまで実行委員長を仰せつかってきている私は、あまり為すところがなかったが、多くの方々の心がひとつになって会合を続けることができたのは、県人のひとりとして誠に嬉しい。 北國新聞社の飛田秀一会長と前田家第十八代御当主前田利祐県人会名誉会長の話し合いで始まったこの県人祭は、4年前の10月に本欄で若干申し上げたとおり、約1000人が集まる大規模な集まりを続けてきた。...
2022.03.23 15:00知事選市長選とアカデミックガウン この13日に投開票された石川県知事選挙は、馳浩氏が当選された。また、同日行われた金沢市長選挙では村山卓氏が、輪島市長選挙では坂口茂氏がそれぞれ選ばれた。新知事、新市長には心から祝意を表し、当選に至らなかった各候補者にはその健闘を讃えたい。新しい知事、市長による県政、市政で、石川県と県内の市町が更に発展するよう、石川県人会としても力を尽くしたい。 さて、ここからは公立小松大学理事長としてお話ししたい。3月は卒業式の季節である。卒業式にアカデミックガウンを用いる大学が多くなった。金沢大学ではかなり前からそうしているし、私も経営協議会委員の一人である政策研究大学院大学では、修士と博士のみの卒業生は、全員ガウンを着ている。この23日に最初の卒業生を送り出す公...